11/04/2025

エスパス ルイ・ヴィトンで出会うギュスターヴ・カイユボット

 

ニューヨークに新たに誕生したエスパス ルイ・ヴィトン ニューヨークでは、記念すべきオープニング企画として、ギュスターヴ・カイユボット(Gustave Caillebotte)の特別展「YOUNG MAN AT HIS WINDOW / BOATING PARTY」が10月28日より開催されています。



本展は、パリのオルセー美術館およびロサンゼルスのJ・ポール・ゲッティ美術館の協力のもと実現した貴重な機会。展示されるのは、カイユボットの代表作であり、印象派の歴史に名を刻む2点の傑作でこの2作品が同じ空間で展示されるのは、まさに奇跡のめぐり逢いです。


会場は、五番街のルイ・ヴィトン本店5階に位置する特別なスペース。

普段はVIP顧客のためのプライベートラウンジとして使用されているエリアですが、今回の展示では一般にも公開されています。





そして皆さん印象派と聞いて思い浮かべるのは誰ですか?多分モネやルノワールの名前だとおもいます。
しかし、その陰で印象派の発展を支えたもう一人の重要人物がいます。
それがギュスターヴ・カイユボットなんです!!!

彼の功績は、単に印象派の名作を後世に残したことだけにとどまらない。
カイユボットは、急速に近代化していく19世紀後半のパリの姿を、誰よりもリアルに描き出しました。新設された鉄道や橋、そしてブルジョワ階級と労働者階級が同じ画面に共存する構図が伺えます。これらの作品は、当時の都市の息づかいを生々しく伝える時代の記録としても高く評価されています。さらに、1870年代当時女性を描くアーティストが多い中、主に男性を題材とした彼の作風は際立っていました。若い独身パリジャンの孤独 masculine conditionをテーマに、自らの社会的立場や感情を投影した作品を多く残しています。




『Partie de bateau(舟遊び)』1877–1878年頃 – オルセー美術館所蔵(フランス国宝)

シルクハットをかぶったブルジョアの男性がボートをこぐ姿をアップで描いた1878年頃の作品で『シルクハットのボートこぎ』の名でも知られています。



『Jeune homme à sa fenêtre(窓辺の若い男)』1876年 – J・ポール・ゲッティ美術館所蔵

アパルトマンの一室のバルコニーからサント・オーギュスタン広場を眺める画家の弟ルネの後姿を描いた作品です。


展示は2025年11月16日まで開催されているので、印象派の新たな視点を体験したい方は、ぜひ五番街の特別な空間を訪れてみてください。
























































No comments:

Post a Comment