7/19/2015

BARNEYS NEW YORK blog by Junko Takaku (culture)

#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.8

#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.8

VERY BARNEYS!なニューヨーク情報を現地在住の高久純子さんがお伝えいたします。
MEAT PACKING AREA UPDATE!
ほんの数十年前までここは、場末感を色濃く残した、観光客にとっては無関係のエリアだった。
「ミートパッキング」というその名の通り、かつ てこのエリアは、マンハッタン随一の食肉市場があり、現在残っているビルのほとんどが、精肉業者の作業場だったのだが、現在はその面影はどこにもない。そ して、このエリアの劇的な変貌ぶりを、地元ニューヨーカーたちも驚嘆をもって見守っている。
そんなミートパッキングエリアに、あの米国現代美術の殿堂ホイットニー美術館がやってきた!同エリア再開発のきっかけともなった空中遊歩道「ハイラ インパーク」のスタート地点に、今年5月1日に華々しくオープンしたホイットニー美術館は、以前の2倍の面積を誇る広々としたつくりになっている。美術館 然とした、敷居の高さを一切感じさせないオープンなデザインは、ポンピドゥセンターやエルメス銀座店などを手がけた建築家によるもの。各階に大きな窓があ り、ハイラインパークを含めた摩天楼が一望できるとあって、すでに大混雑の夜景スポットにもなっている。美術館1Fにあるカリスマシェフ、ダニー・マイ ヤー氏のレストラン「UNTITLED」も、たちまちのうちに、ランチ・ディナーともに予約至難に!かしこまって美術館鑑賞というよりは、「気軽におしゃ れにアートを楽しもう」という提案に、ホイットニー美術館の新たな方向性を感じることができる。



美術館の並びには、話題の食べ歩き天国「GANSEVOORT MARKET」が昨年末にオープン。フードコートと呼ぶには、おしゃれ過ぎるこのスポットは、NYの歴史的建造物にも指定されている200年の歴史がある ビルを改築したもの。ここには、ホイットニー美術館を訪れた人々が吸い込まれるように立ち寄る。それもそのはず、人々のお目あては、話題のNYフードベン ダー。東海岸で取れた新鮮なロブスターをふんだんに使ったロブスターロールで有名な「LOBSTER BAR」や、最近NY的進化をとげて注目のクレープ専門店「CRAPE SUCRE」など、厳選されたラインナップが魅力。自然光が差し込むコミューナルテーブルのイートインコーナーは、平日でさえ常に満員の賑わいぶり。




ノスタルジックな街の佇まいが旅気分を盛り上げ、最新の食やアートが感性を刺激するミートパッキングエリアは、ますます旅人たちを魅了するエリアに発展している。
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COVER: View from Gansevoort Street. Photographed by Ed Lederman, 2015.
高久純子
PROFILE
JUNKO TAKAKU
(absolute te-ma & company)
ファッション雑誌編集者を経て渡米。NYをベースにファッション、ライフスタイルビジネスのコンサルティングを手掛ける。


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