3/16/2017

#(HASHTAG) NEW YORK! Vol.13



VERY BARNEYS!なニューヨーク情報を現地在住の高久純子さんがお伝えいたします。 憧れのファッション・アイコンとして、日本でも普遍的な人気があるジャッキーことジャクリーン・ケネディ。ナタリー・ポートマンがジャッキーを演じた自伝映画の公開をきっかけに、ニューヨークではジャッキー・ブームが再燃!マンハッタン内のゆかりの地を巡り、知られざるジャッキーの素顔に迫る。
ニューヨーカーとしてのジャッキーの足跡を巡ってマンハッタンを歩く
歴史上の出来事と片づけてしまうには、あまりにもドラマティックな逸話に彩られた悲劇のファーストレディ、ジャックリーン・ケネディの一生。現職大統領であった夫の暗殺という大事件の後に、ジャッキーが安住の地として選んだのがマンハッタンだったということもあって、ニューヨーカーは、ジャッキーに対して特別な親近感をもっている。そんなニューヨークの人々のジャッキー熱が、映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』の公開で再燃中。そこで、ジャッキーがこよなく愛したNYアドレスをおさらいしてみることに!



カーライルホテル
ホワイトハウスを去った後、ニューヨークのカーライルホテルでの隠遁生活を経て、アッパー イーストのアパートメントに居を構えたジャッキーは、一般人としての生活をスタートする。生涯、容赦ないパパラッチたちのカメラからは逃れることができなかったが、残された写真からは、生き生きとマンハッタンライフを送るジャッキーの姿を見ることができる。



セントラルパーク
住まいにほど近い5番街やマディソンアベニューでは、自由にショッピングを楽しむ姿が捉えられている。また、自宅から徒歩圏内のセントラルパークでは、子供たちとサイクリングやボート遊びを楽しみ、周囲の目を気にすることなく、読書や日光浴をするジャッキーが頻繁に目撃されている。晩年まで憩いの場所としてこよなく愛した同公園に、ジャッキーは多大な寄付を行い、ニューヨーカーの心のオアシスである公園の美化に貢献。その功績を称え、公園内の池に、ジャクリーン・ケネディ・オナシス貯水池と名前が残されている。


グランドセントラル駅
さらに、ジャッキーのニューヨーク愛は、その他のランドマークにも注がれた。60年代後半に、老朽化を理由に取り壊しが決まっていたグランドセントラル駅の保存に立ち上がったジャッキー。市に働きかけ、取り壊し計画を見事に回避。逆に大々的な改修が行われたため、ボザール様式の建物は、現在もその美しい姿を街の中心に残すこととなった。特に、ジャッキーの思い入れが強かったといわれる星空モチーフの天井画は、長年の煤を払ってオリジナルの姿を現し、今でも訪れる人を楽しませている。


PJ CLARKE'S
二番目の夫や実の妹、子どもたちなどの家族とよく訪れたのは、創業133年の歴史ある老舗バーレストラン「PJ CLARKE'S」。ナットキング・コールやライザ・ミネリなどの往年のスターたちも常連だった同レストランでは、週末に子どもたちとともにブランチを楽しんだというジャッキー。「PJ CLARKE'S」では現在でも、母の日の特別メニューに、ジャッキーが子どもたちのために特別にオーダーしたワッフルが復活する。



PJ CLARKE'S店内
これらのゆかりのスポットを巡っていると、世界中に知られている悲劇のファーストレディではなく、「ニューヨークでのささやかな日常」をこよなく愛した一人の女性、ニューヨーカーとしてのジャッキーを垣間見たような気分になるのだった。
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映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』
3月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー
配給: キノフィルムズ
jackie-movie.jp
© 2016 Jackie Productions Limited
高久純子

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