このブログを読んでくださっている皆さん!!!
ニューヨークの街の歴史について、改めて考えたことはありますか?
きっと多くの人が、映画を通してニューヨークの姿を思い浮かべるのではないでしょうか。タイムズスクエアのまばゆいネオン、セントラルパークの豊かな緑、摩天楼を背景にした印象的なワンシーン…。スクリーンの中のニューヨークは、時に華やかに、時に荒々しく、そして時に理想化されて描かれてきました。
私たちは、「Field Note」という社内プロジェクトを立ち上げました。Field Note は、ニューヨークに根ざした文化・アートを通じて、新しい価値や視点を見出し、それを事業やブランド表現へと還元することを目的とする社内プロジェクトです。
このような感じでスクリーンにさまざまなニューヨークのシーンが映し出されていました。見応えがあり、思わずスクリーンに釘付けになってしまいました。インスタでは動画を載せてる予定なのでぜひチェックしてみてください。(弊社のインスタはここからcheck)
なかでも印象的だったのが、「Above Ground」展。
1970年代のニューヨークのストリートから生まれたグラフィティ文化を掘り下げた展示です。当時のニューヨークは財政危機や犯罪率の高さから「危険な街」と言われていましたが、だからこそ若者たちは街中をキャンバスにし、自分の存在を強烈に刻み込もうとしました。地下鉄の車両やビルの壁にスプレーで描かれた文字やイラストは、ただの落書きではなく、「ここに自分がいる」という叫びだったのです。
Stanley (Stan 153) Pratt, Stan 153, 1985.
展示には、Rammellzee のカラフルで爆発的な作品、Lee Quiñones が描いたリアルな地下鉄アート、Stan 153 のコミック的でストーリーを感じさせる作品など、伝説的なアーティストたちの作品が並んでいます。
Broken Wings は、ブロンクス出身で今や伝説的存在となったアーティスト John Crash Matosによって1990年に制作されました。スプレーペイント、アクリル、木材をキャンバスに組み合わせて表現されています。
面白いのは、この展示のスポンサーがユニクロUSAだということ。日本発のファッションブランドが、ニューヨークのストリート文化を支える側にまわるなんて、ちょっと胸が熱くなりませんか?
ちなみに、皆さんはMartin Wongを知ってますか?
Martin Wong (1946–1999) は、中国系アメリカ人の画家で、ニューヨーク・ロウアーイーストサイドのアートシーンで活躍しました。彼はストリートアートやグラフィティの黎明期からその価値を見抜き、当時まだ「落書き」としか見なされていなかった作品を積極的に収集。結果的に、今では貴重な文化的アーカイブとなりました。
彼自身も画家として、都市の建物や壁、消防士やラテン系移民をモチーフにした独特の作品を描き、ニューヨークの「見えない歴史」を表現し続けました。彼のまなざしがなければ、ストリートアートの多くは失われていたかもしれません。
グラフィティは今でこそストリートファッションや広告デザインにまで影響を与えていますが、こうして原点を知ると「ただの落書き」ではなく、世界のカルチャーを動かしたパワーだったんだと実感できます。
映画に描かれたニューヨーク、ストリートから生まれたアート、そしてそれを支えた人々Museum of the City of New York は、この街の過去と今をつなぐ場所でした。
皆さんにとってニューヨークらしい瞬間とは何でしょうか?
ぜひコメントで教えていただけたら嬉しいです!